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おもりを対象にした「JCSS」の校正制度について
現在の我が国での校正事業者認定制度にあたる『Japan Calibration Service System』ですが、これを略して「JCSS」と言います。
このJCSSの計量測定の対象分野として、おもりなどもその対象の1つになっていますが、もちろんこれ自体も、成立して現在施行中である計量法上の規定に基付きながら、ISO17025という国際基準に準じた国家標準の値との適合を図るための制度内容や国内基準でもありますので、そうした点を理解をしながら、測定申込などを検討していく事前準備が大切です。
管轄官庁は、経済産業省とそれの出先機関である製品評価技術基盤機構の『NITE』の両者になっていて、実際にはこれを、一般社団法人である『日本品質保証機構』が下請け機関として実施しているような形になります。
こうした現在のおもりを巡っての、JCSSに関しての内容になりますが、校正範囲としては、0.05㎎から60㎏といった重量面での測定値が基準となっています。
その上で、年に2回、測定試験を実施しているような形ですが、先程の本文1の中盤あたりでもお話をしたように、国家標準での値を踏まえたりした上で、重量測定による計量試験の実施をしていくような流れになります。
基本的な仕様環境面として、計量法関係の各法規内容や、先に挙げたISO17025とIECからなる国際基準に基付いて測定をやっていく試験作業の過程といった形ですので、そうした法的根拠にきちんと基付いた基準からなります。
それでも決して、試験自体のハードルの高さとかは厳格なほうではありませんので、合格をする確立は高いような感じがします。
それでは気になる、国際基準のほうであるISOでの試験実施の場合との比較に関して触れる事にします。
基準の正確性としては、やはり、ISOのほうが世界的規模な測定対象範囲といった広さがありますので、試験実施の際での請負実施機関なども、そこの国や地域にある事業者・団体・組合などへ依頼をして行うような形ですので、JCSSとはそれ程、大差が無いようなところがあります。
ただ、JCSSのほうの場合、経済産業省やその出先機関の1つにあたるNTTEなどが実施を、やはり指定の諸団体に依頼をしてやっていくというような形になりますので、国の機関が直接的に実施をしている事に変わりがありません。
そのようなところからしても、試験実施面での厳格さといったところにおいては、こちらのほうがISO実施であるものよりも、あるようなところが窺えます。