技あり!おもりのJCSS校正ガイド集

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おもりに適した保管方法があります

分銅は質量が分かっているおもりのことで、一般的な事業所だとJCSS登録事業者が提供している標準分銅を利用しているでしょう。
標準分銅の校正証明書には通常JCSSのロゴマークが付いていて、この校正証明書は国家計量標準と繋がっていることを証明することができる書類です。
校正証明書は計量機器の器差や不確かさなどが記載されていて、一般事業所で使用するような分銅は法的な有効期限はありません。
ユーザーが自ら校正周期を設定し、分銅を管理していきます。
校正周期はいろいろあり、1年や2年、3年などがあげられます。
分銅の協定値は校正証明書に記載された校正された値のことで、測定条件を整えた際の質量値です。
測定条件の例として、校正時の温度や空気の密度、分銅の密度などがあり、厳密に質量を測定するため条件なども大切な目安になります。


分銅の取り扱い方について、素手で分銅に触らないようにし、校正用標準分銅はなるべく使わないようにします。
使っていると汚れやサビなどの原因になったり、分銅自体の質量が変更するかもしれません。
摩擦によって損傷する原因にもなり、標準分銅は屋内で保管することが大事です。
デシケーターで保管するのが良く、できるだけ同じ温度で質量を測定するのがルールになります。
例えば分銅の保管に最適な場所や、温度変化の少ない所がおすすめです。
湿度変化が少なかったり、直射日光が当たらないような場所が良いでしょう。
振動が少ない場所が良く、取扱いには注意が必要です。
保管に適さない場所として、腐食性ガスが発生したり分銅がさびるようなところは避けます。
電子機器の周辺に置いておくと分銅が磁化するかもしれないので注意が必要です。
JCSS分銅は認定事業者が校正した分銅のことで、JCSS分銅を使うと国家標準とトレーサビリティを確保することができます。
JCSS分銅にはいろいろな種類があり、F1級やF2級、M1級やM2級などがあります。


基準分銅は取引や証明などに使用する「はかり」の品質を保持するのに使用する分銅です。
基準分銅は計量士などが手に入れることができ、標準分銅とは違って公的用途で使われる基準分銅には校正有効期限が設定されています。
基準分銅を使うのは基準器検査の時だったり、検定や定期検査などの時に利用するでしょう。
基準分銅には標識や種類があり、例えばF1が特級基準分銅でF2が1級基準分銅です。
1級は都道府県における計量検定所が校正していて、2級や3級などがあります。
それぞれ校正有効期限が設定されていて、3年や5年などがあります。
分銅にはいろいろな形状があり、はかりに負荷をかけないようなおもりを選択することが可能です。
円筒型は一般的に良く使われていて、主に精密測定やひょう量などの小さなはかりの点検に使用されています。
板状は1mg~1gの質量に限定した形で、主に精密測定やはかりの感度確認に利用することが可能です。

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