技あり!おもりのJCSS校正ガイド集

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おもり以外のJCSSの各種類についての概要

今回の記事でもお話するJapan Calibration Service Systemこと「JCSS」は、現在のこの日本で施行をされている計量法及びそれの付属各法令にある測定基準の規定に基付きながら、適合性認定をされるための国内測定事業者登録制度になります。
時間及び速さ・質量・重量・音波レベルその他、様々な幾多からなる対象登録区分が指定をされており、それらの各区分種類毎によって実施をしていくような制度になっています。
今話したような、全体的な計量試験制度がJCSSというものになりますが、それらの全区分種類が全て、現在スイスのジュネーブ市に本拠地を置いている国際計量機構である『ISO』が定めているISO-17025に基付いて、基準値が定められているような形式の設定になっています。


おもりなどの重量の場合、ISO基準では0.66㎎から27㎎といった基準重量値での測定設定になっていますが、このように、他の測定対象区分の種類でも、このような測定設定がISO基準で定められていて、JCSSでの具体的な測定値とされているような現状です。
それでは、今回の記事のテーマでもある、おもり以外の区分種類では、測定設定が一体、どのようになっているのかについて、全般的な概要を話していくようにします。
まずは、おもり以外の区分種類のものとしては、長さのものについて触れてみます。
基本的に、この種類の場合、ノギス等に関しての校正や、マイクロ・メーターを実際に長さの測定に使用する際には、現地あるいは指定をされた場所に所在する校正室などにおいて、実施がされるようになっています。


今度は次に、区分種類として濃度について触れてみます。
こちらの場合も先の長さのものと同じように、今のところ具体的な測定基準値といったものが決められていないような状態になっています。
基本的に、零位標準調整ガス・無機標準ガス・有機標準ガスからなる、私達が日常的に使用したりしている実用標準物質、二次標準物質、特定標準物質、国家計量標準物質、それらの4つのレベル各段階での、各物質においての濃度測定といった形になりますが、こうしたJCSSトレーサビリティ体系のような、各取扱者の規模の大きさのレベル段階で測定をしていくような形です。
こうした濃度測定での場合でも、やはり、ISO国際基準値に基付いて測定がなされていくといった形になりますので、この点に関しては、重量や長さの場合と同じです。
以上が、今回の記事でのおもり以外でのJCSS関連の内容になります。

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